Conditional knockout に使われる抗がん剤
tamoxifen: 構造、特徴、作用機序など

reagents/t/tamoxifen
2018/07/06 更新

  1. 概要: tamoxifen とは

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概要: tamoxifen とは

タモキシフェン tamoxifen は図のような構造 (1) をもつ抗がん剤である。ノルバデックスなどの商品名で販売されている。



エストロゲン受容体に結合する性質がある。エストロゲンのエストロゲン受容体への結合は、乳がん などの原因の一つである。タモキシフェンは、エストロゲンと競合することで抗腫瘍効果を発揮すると考えられている。

また、tamoxifen は conditional knockout にも使われる。Ref 2 には次のような表現がある。

In the present study, Nurr1 was conditionally ablated by tamoxifen treatment of conditional Nurr1 gene-targeted mice expressing the CreERT2 enzyme under the dopamine transporter (DAT) gene regulatory sequences (19).


この文章の意味するところは次の通り。Cre と変異エストロゲン受容体の融合タンパク質 CreERT2 を導入したマウスを作る。これに tamoxifen を投与すると、変異エストロゲン受容体との結合によって CreERT2 が へ移行し、loxP に対して組み換えを起こす。

つまり、ゲノム改変 (多くの場合、遺伝子のノックアウト) が起こる時期を tamoxifen の投与によって決めることが可能である。このような手法を conditional knockout という。


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References

  1. By Jü - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link
  2. Kadkhodaei et al. 2013a. Transcription factor Nurr1 maintains fiber integrity and nuclear-encoded mitochondrial gene expression in dopamine neurons. PNAS 110, 2360-2365.