グリコシダーゼ: オリゴ糖や配糖体を加水分解する酵素の総称

protein_gene/g/glycosidase
3-22-2017 updated

  1. 概要: グリコシダーゼとは

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概要: グリコシダーゼとは

グリコシダーゼ glycosidase とは、オリゴ糖や配糖体を加水分解し糖とアグリコンとを生ずる反応を触媒する酵素の総称 (1)。グリコシドヒドロラーゼ glycoside hydrolase とも呼ばれる。EC 番号 の 3.2 群である。

広義にはアミラーゼ amylase など多糖の加水分解酵素類も含めることがある。

言葉の定義が難しいので、まず以下の 2 項目を理解しよう。


グリコシダーゼとグルコシダーゼの違い

一方、グルコシダーゼ glucosidase とは、グルコースを糖成分とする 配糖体のグリコシド結合を加水分解する酵素の総称である (1)。つまり、グリコシダーゼのうちグルコース glucose を含む配糖体を基質とするグループである。

狭義には、マルトースを加水分解する酵素マルターゼを α-glucosidase と呼ぶ。また、β-D-グルコシドを加水分解する β-glucosidase も、微生物や高等動植物に広く分布している。


配糖体とアグリコン

配糖体 glycoside とは、狭義には環状構造をとった糖のアセタール誘導体 をさす (1)。

つまり、糖の OH 基の H がアルキル基、アラルキル基、またはアリール基によって置換されたアセタールをいう。

図 (文献 2) は decyl glucoside で、グリコシド glycoside のうち、糖の部分がグルコースであるグルコシド glucoside の一種である。右に長く伸びている炭素鎖が非糖成分であり、この部分のことを アグリコン aglycon という。

以上をまとめると、

  • 配糖体 = グリコシド glycoside = (何らかの糖) + 糖じゃないもの (アグリコン)
  • 「何らかの糖」がグルコースの場合、グルコシド glucoside と呼ばれる
  • グリコシド、グルコシドを分解するのがグリコシダーゼ、グルコシダーゼ

となる。



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References

  1. 岩波 理化学辞典 第 4 版.
  1. "Decyl-glucoside-2D-skeletal". Licensed under Public Domain via Commons.