メタボリックシンドローム: 定義、症状、原因、治療など

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2018/04/03 更新


  1. 概要: メタボリックシンドロームの定義
  2. メタボリックシンドロームの現状


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概要: メタボリックシンドロームの定義

日本

以下の 4 項目に該当すると、メタボリックシンドローム metabolic syndrome と判定される (1)。


肥満

高血圧

脂質異常

絶食下の血中 トリアシルグリセロール 濃度が 150 mg/dL かつ or または HDL-コレステロール濃度が 40 mg/dL 以下の場合に脂質異常と判定される (3)。LDL-コレステロール値も判定することが必要である。

耐糖能異常


2007 年に日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」が改定され、リスク判定に血清総コレステロールではなく、LDL-コレステロールを使うことになった (1)。これ以降、LDL-コレステロール値も判定することが必要になった。

ただし、2010 年 4 月に、特定健診では総コレステロールを測定することを強く希望するという学会声明が出され、7月には LDL-コレステロールの直接法の問題点が指摘された。


アメリカ

NIH のサイトでメタボリックシンドロームに関する情報をみることができる (2)。


Metabolic syndrome is the name for a group of risk factors that raises your risk for heart disease and other health problems, such as diabetes and stroke.


以下のうち 3 つ以上に該当すると、メタボリックシンドロームと診断される。5 つのリスクファクターが挙げられているが、内容は基本的に日本と同じである。


1. Waist circumference (肥満)

人種によって基準が異なる (6)。Europid では男性 94 cm 以上、女性 80 cm 以上。American では男性 102 cm 以上、女性 88 cm 以上。


2. Raised blood pressure (高血圧)

収縮期血圧 systolic blood pressure が 130 以上 and/or 拡張期血圧 diastolic blood pressure が 85 以上。


3. Raised fasting plasma glucose (高血糖)

絶食時血糖値が 100 mg/dL (5.6 mM) 以上。


4. Raised TG (脂質異常)

絶食時血中 TAG 濃度が 150 mg/dL (1.7 mM) 以上。


5. Reduced HDL-C (低 HDL コレステロール)

血中コレステロールが、男性で 40 mg/dL (1.0 mM) 以下、女性で 50 mg/dL (1.3 mM) 以下。


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メタボリックシンドロームの現状

アメリカでは 35% がメタボリックシンドロームにかかっているという統計がある (3)。その他の国では 20% 台と比較的低い (4,5)。


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References

  1. 岡崎 2010a (Review). LDL コレステロールとは? その測定法の問題点を解決策は? オレオサイエンス 10, 471-475.
  2. What is metabolic syndrome?  NIH Website. Link.
  3. Aguilar et al. 2015a. Prevalence of the metabolic syndrome in the United States, 2003–2012. JAMA 313, 1973-1974.
  4. de Carvalho et al. 2013a. Prevalence of the metabolic syndrome in Brazilian adults: a systematic review. BMC Public Health 13, 1198.
  5. Li et al. 2016a. Prevalence of the metabolic syndrome in Mainland China: a meta-analysis of published studies. BMC Public Health 16, 296.
  6. Ferri & Ruscica 2016a. Proprotein convertase subtilisin/kexin type 9 (PCSK9) and metabolic syndrome: 858 insights on insulin resistance, inflammation, and atherogenic dyslipidemia. Endocrine 54, 588-601.