脂肪組織: Adipose tissue

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2018/03/01 更新

  1. 概要: 脂肪組織とは
  2. 内臓脂肪と皮下脂肪の違い

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概要: 脂肪組織とは

このページでは、脂肪組織を生物学的な側面から解説しています。臨床的な視点からの解説は、肥満のページ およびそこからのリンクを参考にして下さい。

脂肪組織を構成する細胞 (1): adipocytes, preadipocytes, endothelial cells, fibroblasts, macrophages, leukocytes. このほか血管 blood vessels と神経 nerves が含まれる。

KLF14 は脂肪組織の遺伝子発現を調節するマスターレギュレーターと考えられている (2)。


内臓脂肪 VAT と皮下脂肪 SAT の違い

Ibrahim の総説 (3) によると、哺乳類の内臓脂肪 visceral adipose tissue (VAT) は皮下脂肪 subcutaneous adipose tissue (SAT) に比べて細胞、血管、神経、炎症細胞が多く、脂肪細胞の分化能は低い。そして、大きいサイズの脂肪細胞を含んでいる。

VAT は体重の約 20% を占めるが、SAT には全脂肪の 80% が含まれる (3)。

以下、まだまとまっていないが、両者の違いを箇条書きにしておく。


ホルモン感受性

内臓脂肪の方が lipolytic hormone に対する感受性が高く、インスリンに対しては resistant である (3)。

  • 内臓脂肪はカテコールアミンとグルココルチコイド glucocorticoid に感受性が高い (1)。
  • 皮下脂肪はインスリンに感受性が高い (1)。

遺伝子発現

  • 内臓脂肪では 30%、皮下脂肪では 20% の遺伝子が分泌タンパク質をコードしている (1)。内臓脂肪の方が内分泌器官 endocrine organ としての役割が大きいと考えられる。
  • 内臓脂肪では VEGF, PAI-1, IL-6 の発現が高く、皮下脂肪では leptin, adiponectin の発現が高い (1)。

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References

  1. Adamczak & Wiecek, 2013a (Review). The adipose tissue as an endocrine organ. Semin Nephrol 33, 2-13.
  2. Small et al. 2011a. Identification of an imprinted master trans-regulator at the KLF14 locus to multiple metabolic phenotypes. Nat Genet 43, 561-564.
  3. Ibrahim 2011a. Subctaneous and visceral adipose tissue: structural and functional differences. Obesity Rev 11, 11-18.