ブタ Sus scrofa: 起源、進化、分類など

organism/Mammalia/sus_scrofa
2018/04/30 更新

  1. ブタの概要: 反芻動物ではない
  2. チベット豚

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ブタの概要: 反芻動物ではない

PubMed taxonomy (2018/1)

cellular organisms; Eukaryota; Opisthokonta; Metazoa; Eumetazoa; Bilateria; Deuterostomia; Chordata; Craniata; Vertebrata; Gnathostomata; Teleostomi; Euteleostomi; Sarcopterygii; Dipnotetrapodomorpha; Tetrapoda; Amniota; Mammalia; Theria; Eutheria; Boreoeutheria; Laurasiatheria; Cetartiodactyla; Suina; Suidae; Sus

ブタは哺乳綱 Class Mammalia、鯨偶蹄目 Cetartiodactyla (PubMed Taxonomy では目になっていない)、イノシシ科 Suidae に属する動物である。

たまに誤解されることであるが、ブタは反芻動物ではない。

ブタの系統でたまに出てくる PIC は Pig Improvement Company というイギリスの会社 (1962 年に設立)。ケンブリッジ Cambridge 大学およびエジンバラ Edinburgh 大学と共同開発したケンボロー Camborough ブタがブランドとして有名である (2)。


チベット豚

ここはブタ Sus scrofa のページであるが、チベット豚 Tibetan swine という特別なブタについて調べる機会があったので記しておく。

チベット豚はチベット高地の寒冷な環境に適応したブタで、次のような特徴がある。著作権フリーの写真はみつからなかったが、文献 1 に写真がが載っている。


  • 体重が軽い。成体でも 35 kg 程度 (1)。
  • 頭の部分が細くて長い (1)。
  • 体毛は黒くて長い。寒冷な気候と強い紫外線に対する適応 (1)。
  • 普通のブタよりも長い腸をもち、草を消化する効率がよい。栄養の 90% を飼育草から摂取できる。腸内細菌叢が有効に働いていると思われる (3)。
  • 肉は霜降りで、独特のフレーバーがある (1)。
  • 病気にかかりにくい (1,3)。

> チベット豚と普通の豚で、腸内細菌叢を比較した論文 (3)。
  • Tibetian swine と普通の豚、5 匹ずつを使用。Tibetian pig は 90% green fodder + 10% soybean and wheat bran. Control は配合飼料 compound feed で飼育。
  • 盲腸細菌叢のDNA から 16S rRNA をPCRで増やし、イルミナで読んでいる。
  • Community richness of the TIS was higher than that of PIC pigs (rarefaction curves, community richness indices).
  • セルロース分解バクテリアの割合が TIS で高かった。
  • Treponema は Salmonella や E. coli を阻害するので、健康に寄与するバクテリア。これも TIS で多い。

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References

  1. Breeds of Livestock - Tibetan Swine. Link: Last access 2018/01/08.
  2. イワタニ・ケンボロー株式会社. Link: Last access 2018/01/08.
  3. Yang et al. 2018a. The significance of the diversity and composition of the cecal microbiota of the Tibetan swine. Ann Microbiol 68, 185-194.