マウス Mus musculus: 発生、系統、病気モデルなど

organism/Mammalia/mus_musculus
11-10-2017 updated

  1. 概要: マウス
  2. マウスの一生: 発生と寿命
  3. マウスの系統および病気のモデル

広告

概要: マウス

標準和名 (日本語での正式名称) はハツカネズミである。

PubMed taxonomy

2015 年 2 月のデータ。PubMed Taxonomy についての解説ページは こちら生物の分類のページ も参照のこと。

cellular organisms; Eukaryota; Opisthokonta; Metazoa; Eumetazoa; Bilateria; Deuterostomia; Chordata; Craniata; Vertebrata; Gnathostomata; Teleostomi; Euteleostomi; Sarcopterygii; Dipnotetrapodomorpha; Tetrapoda; Amniota; Mammalia; Theria; Eutheria; Boreoeutheria; Euarchontoglires; Glires; Rodentia; Sciurognathi; Muroidea; Muridae; Murinae; Mus; Mus

マウスの主要な分類カテゴリーは

  • 哺乳綱 Mammalia
  • げっ歯目 Rodentia
  • ネズミ科 Muridae
  • ハツカネズミ属 Mus

である。


マウスの一生: 発生および寿命

マウスの発生における最初の細胞分裂は,E3.5 に起こる栄養膜 trophoblast と embryonic cell lineage の分化である。その結果形成される栄養外胚葉 trophectoderm は胎盤などを形成する。

野生のマウスの 90% 以上は,1 歳以下で死亡する (2)。寿命に関する考察にこの事実が使われている。


マウスの寿命に関する実験の結果を表にまとめる。生物の寿命一覧 も参照のこと。

寿命 説明

21.2ヶ月 (C57, C)
24.3ヶ月 (C57, PR)
21.4ヶ月 (A/J, C)
22.7ヶ月 (A/J, PR)
24.0ヶ月 (F1, C)
28.1ヶ月 (F1, PR)

マウスにタンパク質制限をかけた実験。C57, A/J, およびそれらのハイブリッド (F1)各 50 匹。Cはコントロール (タンパク質26%), PR はタンパク質制限 (4%)。寿命延長は C57, F1 で有意であった (3)。

B6D2F1 系統
オス平均 870 日
メス平均 783 日

最長寿命は 1100 日 (約36ヶ月) 前後で,雌雄差は小さかった (C57BL/6雌×DBA/2雄F1) (B6D2F1/Crlj)。文献 4 より。

C57BL/6 系統
オス平均 826 日
メス平均 766 日

最長寿命は 1100 日 (約36ヶ月) 前後で,雌雄差および B6D2F1 系統との差は小さかった (C57BL/6CrSlc)。文献 4 より。


マウスの系統および病気モデル

マウスには膨大な系統および病気モデルがあるので,以下の表では全く網羅できていない。このサイトで解説した実験,病気 などに関連する事項の一覧として解釈のこと。


マウスの系統

系統 特徴
BALB/cByJ

モリス水迷路 Morris water maze の成績が悪い (1)。おそらくストレス感受性が高いためと考えられている。

C57BL/6
Melanic C57BL/6 モリス水迷路 Morris water maze の成績が良い (1)。
FVB/N
NMRI
OF1
SAM Senescence-accerelated mouse.
129/Ola

病気のモデルマウス

系統 特徴
mdx mice

ジストロフィン遺伝子 に変異のある筋ジストロフィーのモデルマウス。


広告

コメント欄

コメントをどうぞ! (500 字まで)


このコメント欄は各ページにあるので、いつ管理人がコメントを見ることになるのか分かりません。内容について質問がある場合は、下のリンク先のフォームから質問頂ければ、早めに返信するようにします。


References

  1. D'Hooge & De Deyn. 2001a (2). Applications of the Morris water maze in the study of learning and memory. Brain Res Rev 36, 60-90.
  2. Phelan & Austad 1989a. Natural selection, dietary restriction and extended longevity. Growth Dev Aging 53, 4-6.
  3. Goodrick 1978a. Body weight increment and length of life: the effect of genetic constitution and dietary protein. J Gerontol 33, 184-190.
  4. 倉本 2005a. 老化動物育成区収容マウス・ラットの寿命. 東京都健康長寿医療センター報告. Link.