ヘイフリック限界

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9-2-2017 updated

  1. 概要: ヘイフリック限界とは

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概要: ヘイフリック限界とは

ヒトの細胞を培養した際,分裂可能な回数が決まっている。この回数を ヘイフリック限界 the Hayflick limit という。

ヘイフリック限界は,Hayflick and Moorhead によって 1961 年に報告された (2)。この報告は,以下に述べるような意義をもっていた。

  • 1961 年当時,人々は細胞の分裂回数は基本的に無限であると考えていた (1)。
  • 時間経過による 老化 chronological aging ではなく,分裂回数による老化 replicative senescence という概念をもたらした。
  • 細胞内に分裂回数をカウントする道具があることを示唆し,のちのテロメアおよび テロメラーゼ の発見に貢献した。

なお,がん の細胞にはヘイフリック限界がない。これは,ヒトでは体細胞で通常テロメラーゼが発現していないが,ほとんどのがん細胞でテロメラーゼが発現するような変異が入っていることによる。


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References

  1. Shay and Wright 2011a (Review). Role of telomeres and telomerase in cancer. Semin Cancer Biol 21, 349-353.
  2. Hayflick and Moorhead 1961a. The serial cultivation of human diploid cell strains. Exp Cell Res 25, 585–662.